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 下のグラフは18歳人口とその年の大学志願者数の推移をみたものです。18歳人口は、1990年代の前半には200万人を超えていました。その後、少子化が進み18歳人口は減少を続けます。2000年代後半からの18歳人口は120万人前後で推移しています。ピークであった1992年と比較すると、4割以上の減少となります。

 一方の大学志願者数をみると、こちらも近年は67万人程度で推移しています。減ってはいますが、減少率3割未満にとどまっており、「18歳人口の減少ほど大学志願者数は減っていない」といえるでしょう。これは、かつてと比べると高校卒業後に大学進学を志望する人の割合が高まっているためです。

 「少子化」から受験生が大きく減っているようなイメージがあるかもしれません。しかし、大学志願者数はイメージほど大きく変わっていないのです。

 

●18歳人口と大学志願者数の推移
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 ここ数年の入試で顕著だったのは、景気の低迷を背景にした国公立大学志向、地元志向などでした。2008年秋に起こったリーマンショックをきっかけに、国公立大学の志願者数は増加しました。国公立大学は私立大学に比べて学費が安いことなどから、不況時には人気となるのです。

 2015年度は新課程入試に移行したため、センター試験では理科の科目負担が増えました。このため、国公立大学を敬遠する動きが見られ、国公立大学の志願者はやや減少しました。2016年度も国公立大学の志願者数は前年並みにとどまり、人気は落ち着いています。以前にも国立大学の科目負担が増え、国公立大学の志願者数が大きく減少したことがありました。景気など社会環境はもちろん、入試の変化が志願動向に影響を与えることがあるのです。

 私立大学の延べ志願者数はここ数年増加を続けています。これは、私立大学を志望している受験生が増加しているというよりは、受験料割引などの制度が拡充sれ、一人あたりの受験校数が増加しているからです。私立大学全体の志願者数は増加している一方で、半数近い私立大学が入学定員割れを起こしているのはこのためです。

 学部系統の人気も変化しています。10年ほど前は大手メーカーの好業績により、大学生の就職状況がよかった時期でした。この頃人気があったのは経済系や工学系でした。2008年のリーマンショック後、大学生の就職が厳しくなると、理系や資格に直結する学部が人気となりました。とくに医師、薬剤師など医療系の学部・学科で志願者の増加が目立ちました。

 再び変化が訪れたのは2015年度です。企業の採用が改善したことに加え、長らくの文系不人気から狙い目と映る文系学部が出ていることなどから、文系の人気が回復しました。一方、理系人気の代表格だった理学系で志願者が減少しており、学部系統の人気は文低理高から文高理低へと変化しています。

 このように大学・学部の人気は社会情勢の変化にも大きく影響されるのです。

 

Kei-Netより