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 AO入試は比較的最近登場した入試です。「AO」はアドミッション・オフィスの略で、もともとはアドミッション・オフィスという専門の部署が選抜していたことからAO入試とよばれています。アメリカではポピュラーな入試ですが、日本では歴史が浅く、1990年に慶應義塾大学が導入したのが始まりといわれています。選抜する側の負担が大きいこともあって、当初はなかなか広まりませんでした。AO入試が急速に拡大してきたのは2000年頃からで、現在では一般入試、推薦入試に続く3番目の選抜方法として定着しています。

 AO入試では、エントリーシートなどとよばれる受験生からの提出書類をもとに、面接を繰り返し実施し、じっくりと時間をかけて学生の意欲、適性を判断します。大学によってはさらに論文やプレゼンテーションなどを課し、受験生の適性・学習意欲などを総合的に評価します。従来の入試方式と比べると、「高い学習意欲」「学びへの明確な目的意識」が選抜基準として重んじられているため、選抜方法もその点が判断できるような内容となっています。出願時に受験生自身が作成して提出する書類が多いことも特徴です。

 

 

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 国公立大学のAO入試では、出願9~10月、合格発表11~12月上旬といった入試日程が一般的です。出願条件は、評定平均値といった成績基準がなかったり、高卒生でも出願できるなど、推薦入試より緩やかな場合が多いです。ただし、大学によっては「英検などの有資格者」「全国コンテストの上位入賞者」といった条件が加わっていることもあります。

 選抜方法は1次:書類審査、2次:面接(プレゼンテーションも含む)・小論文といったタイプが一般的です。このほか、セミナーやスクーリングなどに出席してレポートを提出させるといったものもあります。また、基礎学力をはかるために、センター試験を課す大学も増えています。

 AO入試は一般入試や推薦入試に比べると、大学も選抜に時間をかけており、受験生側にも労力がかかります。また、出願時に提出するものも多岐にわたる場合が多く、事前準備が他の選抜以上に多いことも特徴です。受験を考える人は早い時期からの対策が必要となります。

 

 

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 私立大学のAO入試は、一部で夏からエントリーが始まる大学もありますが、一般的には9月以降に本格化し、推薦入学の始まる11月初旬までに結果が判明するという入試日程になっています。また、年間を通じて複数回入試を実施する大学も少なくなく、3月まで募集が続くこともあります。

 選抜方法はバラエティーに富んでいて、同じAO入試という名前でも大学によりかなり違いがあります。難関大学では、国公立大学と同様に1次:書類審査、2次:小論文・面接というパターンが一般的で、加えてセミナーやスクーリングの実施、プレゼンテーション、グループディスカッションなどを組み合わせ、時間をかけた選抜方法を取り入れています。書類審査は厳しく、出願者の多くがここでふるい落とされます。出願要件も全体的に厳しく、学力や傑出した能力が重視されるケースも多くみられます。

 一方、多くの大学で行われているのが対話型のAO入試です。エントリー後、事前面談、予備面談なども含めて複数回面談を行い、出願許可されると合格内定を得ることができます。このタイプのAO入試は、出願時の学力よりも、大学・学部への適性や学ぶ意欲が重視されます。

 AO入試は早期に合格が決まるため、早い時期に志望校を決定しなければなりません。また、その入試の趣旨から出願校=第1志望校となりますので、安易な受験は禁物です。自分の進路・適性をしっかりと考えたうえで受験しましょう。

 

Kei-Netより